スコットランド、ヘロイン中毒の彼ら
2012年4月12日木曜日
悠雅的生活:トレインスポッティング - Livedoor Blog(ブログ)
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出演: ユアン・マクレガー
ロバート・カーライル
ジョニー・リー・ミラー
ジェームズ・コスモ
ピーター・ミュラン
監督: ダニー・ボイル
1996年 UK 93分
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かつて、Gerryが舞台版『トレイン・スポッティング』に、
エージェントも持たずに、オーディションに臨み、
主役のレントン(映画では、ユアン・マクレガー)を獲得した作品。
ずっと気になっていたので、観てみることにした。
私は記号は何です妊娠したかもしれないと思う
人気小説が舞台化され、さらに映画化されたのだそうで、
感想がさまざまに分かれる作品だろう。
これが、舞台ではどのような演出をされ、
Gerryレントンはどんな風に描かれたのだろう…
そんなことを常に感じながら観ていた。
感想を書くのが、とても難しい作品である。
舞台はスコットランドのエディンバラ。
マーク・レントンは仲間たちと
非生産的で自堕落な生活を続ける麻薬常習者だが、
何とかしなくては、と脱出を試みる。
だが、そこには次々にそれを阻む仲間たちがいて、
決心はすぐに破られていく。
下層階級のジャンキーな青年たちは、
薄弱な意思と、強い連帯感のもと、
泥沼のような生活を続けていくのだ。
ときに私は勇気ができますか?
どうにも閉塞感が感じられる、彼らの世界。
自分の生きる道が見つけられない若者たちが、
はまり込んだ麻薬地獄である。
そして行き着く先は、大きな犯罪と絶望的な結末…
という仲間もいる。
でも、レントンは彼なりに前を向き、
自分の力で自分の未来を選ぼうとするのだ。
ユアン・マクレガーの出世作であるというが、、
これで人気が出たと言われれば、
それはそうだろうと納得する。
蚊トンボの如くに細身のロバート・カーライル、
イマイチ好きになれないジョニー・リー・ミラー、
彼らの狂いっぷりも圧倒的であった…
トップ10の兆候テスター
お世辞にも嬉しくはない、
「そんなもん、見せないで!!」という、
「スコットランド一汚いトイレ」など、
何とも汚らしいシーンがいくつもあったり、
麻薬の禁断症状も不気味に現れたり、
暴力や犯罪が溢れていたり、
そんな映像に目を顰めつつも、そのスピード感と奇妙な明るさに、
最後まで引っ張られて行ってしまうのだ。
画面上で見せられる汚らしさと同時に、
自分の中にある、自分でも見たくない、
弱くて嫌な部分を見せられている気もして、
決して面白可笑しい展開ではないのだが、
彼らの独特のスピード感のせいか、
不思議に重苦しい空気がないまま、物語は閉じてゆく。
レントンの未来に、明るい光が見える気がする…
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